― 狭間 ―知らなくても、心配だったよ。ライさんの…一人で抱えちゃう所は、解ってた筈なのに。……気付けなかった事が、悔しい。[早く二気付いたとて、無力な自分に何が出来たかは解らないけれど。唯、理由の解らぬ不調を知っていたからこそ、悔恨にも成り得て。視線に視線を重ねた儘>>514、目を細める。]…ごめんね。[彼の制止の声は、聞こえていたから。彼の優しさを知っていながら、止められなかったから。]……、ありがとう。[途切れ途切れの言葉が、小さな声が、胸に沁みる。]