─広場・噴水傍─気のせいだ。[薄ら笑いを浮かべながらきっぱりと][相手の反応を面白がっているのは間違いない][問いの答えを耳にし、僅かに塞ぐような様子に]あいつって……ああ、おめぇのダチか。ここ最近で姿を消した奴は大概戻って来たようだが、流石に一年も前となるとな。生きているにしてもこの街に居るとは考えにくい。[そこまで言い、少し考えるような間が空いてから]……おい小僧。そいつの名前と顔、肌身離さず持ち続けてそうなもん教えろ。[不意にそんな言葉を紡いだ]