……あは。どうやら……勝った……って、コト、かな。[低い、唸り声。楽しげなそれは、笑い声か。閉ざされていた目が、ゆっくりと開く。蒼の双眸──では、なく。一方を、鮮やかな紅と変えた、異眸が、周囲を見て]……どこだ、ここ?[覚えがあるような、ないようなその様子に、不思議そうに首を傾げつつ。状況を把握するために、人の姿を取ろうとして──]……っ!?[ずきり、と。切られた傷が痛み]……ってぇぇぇぇぇぇぇ![思わず、絶叫していたり]