んく……お教え頂き感謝っすよ。
[男の言葉は身に沁みた。頬を伝うのは冷や汗。
しかし「終わらせる」という言葉を耳にすれば]
――それには及ばないっす。
[即座に突っ撥ね、地に剣を突いて立ち上がった]
負けたらまた、おししょーさまにどやされるっすから――!
[剣から溢れる冷気が背筋を震わせる。
けれど少女は怯まず、真っ向からその剣を盾に受けた。
右手には、反撃の剣を構えて――]
あ、…………
[しかしその剣を振るう事は出来なかった。
右の傷口から熱い飛沫が噴き出す。
かく、と、膝が崩れかけて、視線は男の剣を仰ぐ形]