人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


研究生 エーリッヒ

[>>550 額に触れる手も、脈を取る手も、避ける事はしなかった。
下がった体温と、明らかに弱い脈動だけは、誤魔化しようもない事だから]

……自棄って、いきなり、だなぁ。
なんで、俺がそんなのにならなきゃ、ならない、の。

[できるだけ、平静を保とう。
返す言葉は、不自然に途切れる。
真白の猫が不安げに鳴いた。
微かに眉が寄ったのは、その声のためか、微かに震えている手を自覚したからか。

それでも、表情はいっそ、穏やかとも言えるもののまま、変わらない]

(552) 2011/01/12(Wed) 22:51:52

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