─解放後・とある筏─[事件から解放されてしばらくして。腕の傷が治りかけた頃にカルメンはある人物を訪ねた]……ばーちゃ。[それはクロエを拾った老婦人。クロエのことを伝えようと、カルメンは彼女の家を訪ねたのだ]「何か用かい、カルメン」[老婦人は淡々と言葉を紡ぐ。事件のことは関係者家族には既に自衛団から伝えられて居て。老婦人もクロエが戻っていないこと、集会場で何があったかは知っているはずなのに。同じく集会場に居たカルメンに自分から何か言おうとする様子は見せなかった]