ばーちゃ、クーリェ、の、こと…。「ああ、聞いてるよ。 運命(さだめ)だったんだろ、あの子は何かを背負っていたようだったしね」[何でも無いことのように老婦人は言った。それこそカルメンが懐き始め、クロエを拾い、事件が起きる前まで過ごしていた時と全く同じ態度で]さだ、め……。「さ、お戻りカルメン。 姿が見えないと心配する者も居るだろ。 クロエのことは……忘れろとは言わないが、お前が気にすることでも無い」ばーちゃ……。「ほれ、行った行った」