人狼物語 ─幻夢─

42 水面に映る月の翳


盲人 カルメン

ばーちゃ、クーリェ、の、こと…。

「ああ、聞いてるよ。
 運命(さだめ)だったんだろ、あの子は何かを背負っていたようだったしね」

[何でも無いことのように老婦人は言った。
それこそカルメンが懐き始め、クロエを拾い、事件が起きる前まで過ごしていた時と全く同じ態度で]

さだ、め……。

「さ、お戻りカルメン。
 姿が見えないと心配する者も居るだろ。
 クロエのことは……忘れろとは言わないが、お前が気にすることでも無い」

ばーちゃ……。

「ほれ、行った行った」

(555) 2009/07/13(Mon) 00:22:03

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