―廃墟―やっぱ、加減なんてしてられませんでしたからー。[それでも口調は戻ってくる。まだどこか力なくも笑みの形を作って見せ]狐の…オジサン?逃げられちゃったんですかー。[拳握る様子にクスリと声にして笑った]んー。終わっちゃいましたね。お疲れ様でしたー。[よいせ!と小さな気合の声を上げて勢い良く上半身を起こした。くらりと来て、また後ろに倒れそうになったりもするのだが]にゃっ。