―回想・宿屋にて―
[ミハエルが出て行った>>421のは、目で追うに留めた。
話しかけた夫は何か言ったかもしれないが、
ゆるく首を振り、そっとしておこうと暗に告げる。
ライヒアルトの言葉>>481には、きょとんとした表情をむける。
ユリアンが>>484言うように、その考えは微塵も無いといった様子で。
愛しい旦那様の反応はさてどうだっただろうか。
どんな反応をされても、くすくすと小さく笑うのだった。
ブリジットの本の話は、自分より夫の方が反応したかもしれない。
ともあれそのやり取りも、何となしに見守ったまま、
話がカルメンの取り出した人形へと繋がれば、
それも遠巻きに見ているだけだった。]