[手にかかる弱い力に、くすくすと笑って。
それでも手は動かさず、言葉を聞く]
そのまんまだろう。
いつまで僕を待たせる気だ。
[頷くのに、少し手を離そうかと思うけれど、エルゼリートが触れているからやめて。
起き上がるのを、ただ待った。
よく知る大切な存在の、今までと少し違う姿。
瞬いて、その格好を見て。
名前を呼ばれると、視線を合わせる。笑う]
うん。大丈夫?
ちゃんと起きて良かったよ。
格好は僕もエルも、少し違うけどね。
[成長期ではないからあまり変わりはないけれど、と、己の体へと一度視線を落として、それからエルゼリートの頭の耳と、尻尾へと移して]