>>554……んだよ。[ぺし、と叩いた手はそのまま自分のほうへと引き戻され。よくよく考えれば赤く濡れたままだった手だったと思えば、金の髪を汚してしまった気がしてちらりともう一度悠悟のほうを見たかもしれない。何やら顔をそらした様子に首をひねったが、特に何も言うことはなく、少しだけ時間をかけて立ち上がればすぐ傍の手洗い場へと両の手を洗う為に向かう。自分の知らないところで何があったのかは当然知らないわけだが、それを問う様子はなくて]