―階段―[呼び名>>554>>558を認識したのか、単に声に反応したのか。微かに動き続けていた色の悪い唇が、止まった。頭を上げるのに合わせて、ぱり、と微かに割れる音]…… だレ だ。[生前以上に虚ろさを宿した瞳は、けれどよく見えていないのか。目の前の誰かを捉えずに彷徨う。声もまた掠れ、裏返り、青年の元の印象を遠ざける]