デビー…いや、
ダーヴィットの方が、響きがいいな。
[近づいてくる男にふにゃりと気の抜いた笑みを浮かべると、
アーベルに乗せていた手を伸ばして握手に応じる。
見えた赤毛の男の数値、眉がひくりと顰まりそうになったのは
気付かれていなければよかったが…。]
チクリと嘴で刺して、目覚めさせてやれればよかったんだがね。
そこまで有能じゃあ、ないらしいさ…この左手は。
[ダーヴィットの喩えには、肩を竦めて。
>>566促す声には、背のカプセルへと振り返る。]
…いや、まだだよ。調べてない。
[そう言っているうちに、カプセルは音立てて開かれて。
出てきた同じ服装の…どこか気品の漂う青年の姿に、瞠目した。]