─いつかの未来─……っとに、もう。[正しき時空の流れに戻り、最初に口をついたのは、ため息混じりの一言で]あんまり、心配かけないでいただけると、ありがたく?[冗談めかした口調で続ける、その背に開くは力強き真白の一対。かつては踝、今は腰の長さに達した黒橡の髪が白の中に一筋、映える。幼き頃と唯一変わらぬ金緑石の異眸は安堵を宿し、無限を共にする愛しき麒麟へ*向けられて*]