[南館での騒動の翌日。
普段ならば誰ともつるまず一人で居る青年の周囲に数名の男子生徒]
『なーなー、昨日のあれ、何だったんだよ』
『何かウェンデル先輩が小さく見えたんだけど?』
『つかお前、あの子とはどうなってんだよ!』
[引っ切り無しに問われ大きな溜息が漏れる]
……昨日のはウェンデル先輩がコーネリアス導師にお仕置き食らって窓から投げられただけ。
その下に運悪くカヤ先輩が居て潰されたから医務室運んだ。
小さく見えたのは目の錯覚だろ。
お前また視力悪くなったんじゃねぇの?
……あの子って誰よ?
[必要最低限だけ答え、余計なことは言わなかった。
ウェンデルの恥(課題再提出)は広まったかも知れないが。
最後の問いには心当たりがなく問いで返す]