[声が聞こえたような気がした、もう二度と聞くことができないはずの、でもそれを認めたくなく、その思いが起こした幻聴かとも思った。でも確かにそれは、心に響くような、自分の中にあるものじゃない与えられるような感覚、それが自分の中にあった]アーベル……か……?[今自分のいる場所がどこなのかよくはわからない、ただ、声の聞こえるそちらに駆け寄ろうと]アーベル、会いに来てくれたのか?迎えに、来てくれたのか?[その言葉の意味することに、彼は怒るだろうか]