そうだね、クロエの為にお茶でも持ってこようかな
丁度ユリアンに頂いた、少し珍しい茶葉があるのだよ
[如何だろうと訊ねながらクロエに囁き。甘えて呉れる幼馴染に安堵しきった娘は、そんな事を持ちかけた。]
ブリジットも、遅くならないうちに戻ってきてね
頼まれたものとか、持ってくる心算だからさ
[幼馴染達がそれぞれ想いあうと識れば、僅かだが口元が緩む。二人で話したい事は敢て聞かず、それならと云う事で詰所を出た。]
気にならないと想う、僕なら一人より二人の方が好いし
[ライヒアルトにそう返し、ね?とクロエに同意を求めた。]
皆のお兄さんといった感じだからね
そんな事想っても居なかったのだよ
んーん、きっとライヒ君も居て呉れた方が嬉しいと想うのだよ
[頸を傾ぐ様子にはそう答え、娘は何処かそんな二人を想うような眼差しを向けた。]