[転がり暫しぴくりとも動かなかったが、声を掛けられるとぴくんと身動ぎし、]
…………痛たたたた
[そう呟きながら、むくりと起き上がる。]
ああ、痛かったけど……いや、いい体験をさせてもらったよ
ああ、この怪我? ちょっと待っててくれるかな
[そう言いながら、パチンパチンと盾を外し]
……癒しの風よ、わが傷を癒せ──キュア・ウィンド
[そう唱えながら盾を地面に突き立てると、盾の表面の紋様の一部が光を放ち、見る見るうちに彼女の傷が塞がっていく。]
ふぅ、とりあえずコレでよし、と
[立ち上がってパンパンと埃を払う。既に傷は塞がっている様子。]