─ 神魔の森 ─
[傅いているために相手の表情は見えない。
瞳を伏しているが故に握り締められた手>>578も視界には入らず。
返されたのは再びの問い>>579]
───堕としたなど。
あの出来事は…事故、なのですわ。
天に、貴女を堕とそうとする者など誰一人居りません。
[表情は見えずとも、声に伝わる震えは感じ取れて。
怒りか、または別の感情を抑えているであろうことは伝わってくる]
我らにとってどのような姿であれ、貴女はユーリア様……。
女神様の御子、ですわ。
[拒絶されようも根底にあるものは変わらない。
天の者にとってそれ以外に呼ぶ名を持たなかった。
す、と瞳を開き体勢はそのままに顔を上げ、視線を相手へ。
表情に笑みが浮かぶのは、そうあるべしとされているが故*]