[傷を癒し、立ち上がる様子にほっと息を吐き。
くるり、手首を返して光鎖を精霊鋼の鎖へと戻し、ついで、腕輪の内へと収めてゆく]
大丈夫ならいいんだが。
今のが、『いい体験』といえるんなら、良かった……のかね?
[何となく、首を傾げつつ言う、その肩に離れていた白梟が舞い降りた]
『……相方、治療をせねば、また……』
ああ、わかってる。
余計な心配かけたくないしな……頼む、ヴィンター。
[無限なる刻の共有者の事を思えば、掠めるのは苦笑。
白梟が傷に癒しの光を当てるのを見つつ、騎士へと向き直り]
さて、と。
それじゃ、そろそろ俺は、帰り道探しに行きますよ、と。
あんまり長く、一人でふらつけないんでね。