― 二階→一階 ―…アマさんも、一緒に行く?[そう尋ねたのは、気配に不調の影を感じ取ったから。ライヒアルトから離れて、やっと気付けたというのは薬師として少しだけ恥ずかしかった。歩くのがゆっくりになるのは、密かに自分も都合がいい。そうして降りていくと、広間の扉から必死に呼びかけている少女の声が聞こえてきた]