─ 狭間の空間 ─[自分のだから、という言葉>>582が優しく響く。音色を求めてくれる声を、無意識に探していた少年の頃がふと思い出された。最初は理由もわからなくて、けれど、時間を共有して行く内に気がついて。言葉や態度に出しはしなかったものの、その想いは音色に、響きに、密やかに映されていた]……っ……。[近づいた距離と、その存在自体がもたらす温もりと。それらに安らいでいた所に告げられた、言葉>>583に。天鵞絨は一度瞬き、それから]