…………。[目を逸らさず、真っ直ぐにロランを見据えていた。それでも「出ていく」というロランの、その懸念を>>380聞いて。涙を流すロランを見て。抗えぬものだとばかり決めつけて、「終わらせてやった方が」と思い込んだ自分が恨めしい。何も分かってやしなかった。髪を掻き、くしゃ、と握る。赤い月に狂っていたのは、…自分も同じか。]