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─いつかの未来─
[繋がれた力強い手に、正しき時空の流れへと引き戻されて。
地面に足がつく感触と共に耳に届く、ため息混じりの一言]
……すみませぬ。
[冗談めかした口調は、なれど真実であるとわかるから。
しゅんと肩を落とし、小さな声で謝罪の言葉を紡ぐ。
あまり落ち込むと、また心配させてしまうのであれど。
そっと見上げる視線は、力を使ったが為に背に開く力強き真白へ。今は片翼でないそれを見る淡い菫色が、ふと柔らかな光を帯びる]
なれど、私は独りではなく…そなたが側に居たのですよ。
[――オト。
今度は音となる名を紡ぎ、安堵を宿す金緑石の異眸を見つめる。
まだ"殿"をつけぬは、恥ずかしくて慣れぬけれど。
無限を共に在るを誓う愛しき存在へと、微かに*口元を綻ばせた*]