「記憶。記録。 残るや否やはたまゆら次第。 望めばきっと、魂の内に。 けれど、思い出せば、理を崩すやも」[静かに返される答え。目を伏せる。輪転すれば、思い出す事は叶わない。けれど。ここで起きた事を、以前起きた事を。忘れて、一人で先へ行くのは……何故か、受け入れられなかった]……お前の導く輪転。拒むことは、できるのか?[伏した目を上げ、問う。桜の童女は、首を傾げた]