俺の事は諦めるべきだった。生きる為とはいえ、人の命を奪って生きる獣だ。手を差し伸べてもら資格なんて、ないんだよ。[生きる為に人間を狩る事を受け入れている。けれど、自分と同じ姿の人間を食べるという行為は酷いことで人にあるまじき事ともわかっていた。溜息が零れる。ゆらり首を振り獣はのっそりと四肢で立ち上がった]――――。[飲み込もうとした息がまた漏れる]言う相手って誰想像してんだか。俺が勇気だして手を伸ばしたってのにそれはねぇだろ。[苦笑浮かべて友の言葉を思い出し>>576愚痴るような響き]