「拒んで何とする? 先へゆかず、漂うか? それでもいずれ、強引に還されように」……例え、そうだとしても。忘れたく、ないんだよ……。[小さな呟き。桜の童女は、ゆる、と首を傾げる]「忘れずに、そして、消されずに。 ゆらぐたまゆらで在り続ける。 それが、望み?」[歌うよに、投げられた問い。それに、ああ、と短く頷くと、桜の童女は反対側に首を傾げた]