竜は『力』の象徴、無為な破壊は禁忌の一つだからね。
戦う機会なんて、余程の事がなきゃないだろうさ。
[笑いながらの言葉には、こう返し。
考える仕種の後の問いは]
ああ。
いきなりいなくなったから、心配かけてそうだし。
それに、一人で放って置くのも不安なんでね。
[苦笑したまま、さらりと肯定して。
傷が塞がったのを確認すると、一つ、息を吐く]
……じゃ、俺はこれにて。
よき刻の導きが、そちらの先にあらん事を。
[一礼と共に、こんな言葉を向け、ゆっくりと歩き出す。
長く伸ばして一本に束ねた、黒橡の髪が*ゆらり、揺れた*]