カル。
[カルメンがどこまで事実を知らされているのかは分からない。
けれどずっと大人びて見えるようになった親友に、届かない手を、届かない声を向ける]
ありがとう。
カルや婆が憶えていてくれるなら、それが僕の生きた証になるね。
[微笑む]
うん、僕はずっとここにいるよ。
風となって。空となって。
[それは、幼い頃からの信仰では異端の考え方。
神に逆らうことですらあったかもしれない。
けれどそれを願う友が生きている限りそう在ろうと思った]
ずっと、カルと一緒にいるよ。
[吹きぬける風が歩き始めたカルメンの髪を*揺らした*]