[死者同士であるからこうして言葉を交わせる。
生前と全く同じではないが、
クロエの背を撫でる>>5:+57その手には触れる感覚もある]
毎日見ていたら大丈夫。
それに、もしそうでなくても――…
おばあちゃんになったクロエを見つける自信、あるよ。
[見つけられないなんて微塵も思わない。
自信に満ちた声音が彼女が漏らした笑声と重なる。
彼女が笑っている事が嬉しくて、
男の目許、口許がやわらかな弧を描いた。
蒼い双眸に見上げる漆黒が映り込む。
黒曜石の如き煌めきを見る瞬間もあれば
全てを優しく包み込むような夜闇の如き色を見る事もある。
言葉にするのは気恥ずかしく、じ、と静かに見つめ合う]