[蒼花なき利き手が赤みさす彼女の頬>>5:+60に宛てがわれる。
愛しむように、壊れ物を扱うようにその輪郭をなぞる指先。
それは彼女が作る作品に対する所作に似る。
想い伝えれば、柔らかく綻ぶ花の笑みが映り込む]
……… ん。
[頷くクロエがその手を伸ばせば
頬に寄せた男の手が、つ、と其処から離れた。
空けた手指に彼女の繊手絡むを感じれば
視線交え、微笑む彼女に笑みを向ける。
傍に居る事を伝えるように、
絡ませた手指に確かな力が加え彼女の手を握る。
彼女が現し世へと意識向けるその時まで
運命の輪がまわるをその背に感じながら
男は蒼花失いしその手にかけがえのない花を抱く**]