−地下・エレベータ付近−[零れる緋を、鞘に「与える」。 されど、覚醒めの前兆は無い。 本来、制御室から簡単に操作出来るはずのエレベータは、未だ稼動を続けていた。 それの意味するところは―― ]愉しいか。[エレベータとメディカルシステムの配置が近いのも、わざとだろう。 腕の付根を縛り乱雑に処置を済ませて、 *虚空を見つめ、呟いた。*]