……あの、ですね。オレ、ココのそーゆー伝承みたいなの、何にもわかんねェんですけど。[しかし人が近付けないというこの場所にいるこのヒトは何なのか。ヤバい気配だけは敏感に感じ取り、こちらに浮かぶのは冷や汗と警戒の色]アナタは、その……ココの管理してらっしゃるヒト、とかですか?[何者なのか、直接的な問いをぶつけるのは躊躇われる。少し目を泳がせ思案した結果、回りくどい問い掛けになった。尤も当の祠は蔦が伸び放題な辺り、どうみても“管理”されているようには見えないのだが]