─ 神魔の森 ─[天より墜ちし時の記憶は曖昧で。ただ、二つの名を同時に呼ばれて、どちらに応えればいいのかわからなかった事だけは、覚えていた。ただ、それがどんな意図でなされていた呼びかけなのかは、わからなかったから]……え?[掬い上げようとしていた、とおくて届かなかった。笑みを憂いに、そして、悲しげにも見えるそれに変えつつ告げられた言葉>>602に、短く声が上がった。そのまま、何も言えずに揺れる真白を見つめて。柔らかな笑みが光へと消えるまで──動くことも、できずにいた]