人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


湯治客 アーベル

[再び現れたのは然程時も経ていない時。
手に持つのは真白のシーツ。
……一人で運べるかは、自信もなかったけれど]

……俺。
どうしても貴女のことは好きになれなかったけど。

でも。貴女も、生きたかったんだよ、ね。

[そっと突き立ったままになっていた銀の十字を引き抜く。
エルザを濡らした赤はもう強さを失って、零れるだけで。
十字を仕舞ってから、そっとあたたかな白で包み込んだ]

[そうして、冷たい白から引き離して。
あたたかい場所へと戻っていく**]

(613) 2014/01/20(Mon) 00:15:32

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