[再び現れたのは然程時も経ていない時。手に持つのは真白のシーツ。……一人で運べるかは、自信もなかったけれど]……俺。どうしても貴女のことは好きになれなかったけど。でも。貴女も、生きたかったんだよ、ね。[そっと突き立ったままになっていた銀の十字を引き抜く。エルザを濡らした赤はもう強さを失って、零れるだけで。十字を仕舞ってから、そっとあたたかな白で包み込んだ][そうして、冷たい白から引き離して。あたたかい場所へと戻っていく**]