― 広間 ―
[広間にゼルギウスとアマンダが現れたのを見て、薬師の彼ならもしかして…と助けを求めた。
ゼルギウスの姿が無いことについては何も言わない。
蒼花が朱花への興味を失っていたとは言え、対である花が散る気配は感じていたのだろう]
伯父上が、エーリッヒさんの中の人狼を、守り手の力で弾き出したら……
[状況を尋ねられたら、手を止めて説明を。
無茶なこと、という呟きが聞こえたなら。自分がそんな事を伯父にさせてしまったのだと、後悔に押し潰されそうになる]
……鞄、ですね。わかりました。
[指示を受ければ、慌てて立ち上がり、広間をでる。
おそらく、昨日伯父と各部屋を回った際に、彼の部屋も把握していただろうから、急いでそこへ向かった]