はい、お終い。
アタシは遠慮したいところだけどね。
護身術は使えても、元々戦闘向きじゃないわ。
[今度は、と紡ぐ少女に呆れの色を露わにする。少女の言葉に頭の中で喧しいのが一人同意していたのだが、それは引っ込んだユリアンによって諌められて居た]
…全く、何なんだか、ここは。
[灰色の猫に転じ立ち去って行くのを眺め、女──アリナは溜息をつく。立ち上がると再びバレンに支配権が移ったのか、ウェーブの髪は長いストレートへ。背はぐんと伸び、腰のキーホルダーが再び龍の姿を形作った]
………………。
[頭の中で文句を言われながら、バレンは再び何かを探すように歩み*始める*]