あの人は……――…不思議な人ね。[解るわ。と謂われた時の、似ていないのに鏡を見たような感覚を思う。微か虚ろは眸をよぎり]――ええ。その体勢ではそうでしょうね。[他の服は一旦床に置き、ナターリエの肩に白いケープを掛け胸元で紐を結んだ。――伸ばされた手に瞬く。]