[爆発]
[呑気な咳が聞こえて、そろそろと目を上げた
予想していたような衝撃や、爆風は無かった。
マテウスが立ちはだかっていた。
地面を見ると、爆風で草が倒れていたが、屋敷の近く、ある一線以上近くのものは平然としている。結界が張られているようだった。
窓から外へ]
……熊さん、それ治す?
[熊の肩を指差し(それにしても大きい)、指先をくるくると回した。それから、爆発ののち地面に落ちたらしい槍を――いまは既に短剣の形だ。拾う。
腰の後ろ、シャツの下に隠れるあたり、横向きに鞘がある。短剣を仕舞い、抜け落ちないようベルトをかけた]