[ミハイルの言葉に男はきょとと瞬きした]
大人、かな ?
手本にしてきたのはいつも見守ってて呉れたミハイルだよ。
でも、そうだな、認められたようで、嬉しい。
[微かな笑み浮かべ言葉を返し
傍に来たカチューシャの手をそっと握る。
視線を落とし守りたいと思っていたぬくもりを確かめて
ロランとミハイルの話が済むのを待ってから口を開いた]
事件は終わり。
この村に現れた人狼は退治された。
その人狼の死体は森の奥深くに僕が埋めた。
[其処に人狼の死体など存在しない。
けれど、男はそういう事にするんだ、と三人に言い含める]