─ 中庭 ─
「ああ、フウガは留守番……なんだが。
また少し、こっちにいる事になりそうだし、すぐに来るだろ。
ホムラは……」
[問い>>622に応えるように、真白のいる反対側の肩の上に、一瞬だけ漆黒の子狐が顔を出して、すぐに消える。
どこから出てきてどこへ消えたのかは、気にしちゃいけない]
「ま、確かに留年がかかってたわけじゃないし……そういう意味では気はラクか。
……ところで、それ……」
[眉の下がった笑顔に苦笑しつつ、ふと、目を向けるのはオーナメントの如き金色。
形はあれだが、それが何かはすぐにわかった]
「……なあ。
前も、形状変化、引き起こしてなかったっけか……?」