―― 6の部屋 ――[人の声に誘われるように、奥の部屋へと向かう。 そこには、幾人の人が残っていたろうか][首の痣を隠そうと、シャツの一番上のボタンをとめようと思うが、上手く止まらず襟口が広がるだけ。あきらめた]……す、みませ かるめ さん こっち来ませんでした か?[舌のもつれに加えて、喉の痣による掠れの残る声。 上手く言葉が出せないもどかしさに眉をしかめながら、そう聞いた**]