[腕はおもったより身体をしっかり掴んでいてくれて、身じろぐのも少し大変だった。
何度も好きだといわれると、流石に顔が赤くなる。
耳にかかる息と言葉に、思わず目を閉じ瞼が震えた。]
なんで…なんでそんなに一途だったの。
私、死んでたのに。ユリアン好きかどうかなんて、分らないまま死んだのに。
[八つ当たりのように、呟く言葉は少し強い。]
そのまま、忘れて生きて欲しかった。
死神になんかに殺されて欲しくなかった。
でも。
また会えたのが、声が届くのが。
今は……嬉しいって…。
[ぽつぽつと、最後は囁くように声が小さくなっていき。]