[14年前、幼い頃。白い花を幼馴染の少年にねだった。庭に植えて、みんなで眺めたら素敵だろうと思ってた。それが彼の足を奪うだなんて、考えてもいなかった] ……ボクが我侭言ったから。[顔をぐしゃぐしゃにして、泣きじゃくる。兄の手を、支え求めるように握り締めた。恐れるように微かに震えて、一幕の様子をじっと見守る]