―階段―[ハインリヒに差し伸べた指先は―――どうだったろうか。視界の端、豊かな金の髪が映る。>>597不安定な常緑樹の眸はまだそれを追うことはしなかった。]―――…、…… [立ち上がった眼は暫くの間ハインリヒを見つめていたがまた少し俯く。 何処からか風が吹いて いきるものの髪を膚を撫でていった。]