[りぃん…ひとつ鈴なりて。朱の囲いし界の中、ふわりと白が現れる。白の直垂、白袴。頭に被りし衣も白く、顔隠す白き狐の面なりや。]…はてさて、彼の君は何処なりや。[呟く声はしじまに消ゆるも、幽玄のよな姿は消えぬまま。]