[死んだと、アーベルの口からも言われるその言葉に、言葉以上の重みを心は感じていた]
でも…、
[ばかやろと、言い訳をするようにでかけた言葉は、その後に続いた言葉は止まる。
なんのために、自分の命を守るために、アーベルの願いは自分が生きること。
理解できないわけではない、ただそれを理解しようとしなかった、向き合おうとしなかったこと]
アーベルにとって…私って、なんだ…?
[搾り出すような声で問いかける、嘘も何もない、ただ正直な答えが、それだけが欲しかった。
自分が歩き出すために、その重みに縛られて動けなくならないように。
アーベルからの言葉を、気持ちを、答えを。
それがどんなもので、あったとしても]