[ああ。ここは村の広場だ。あの日と同じ、───あの日とは違う村の広場。村には再び、穏やかな風が吹き抜けている。傍らの兄を振り返る。微笑んで、一度抱きしめた] ……大好きだよ、兄貴。ずっと。 分かってる?ちゃんと覚えていてよね。[悪戯めいた表情で兄の瞳を覗きこむ。そして]