なんだろう、いなくて、一人だったからかも。[疑問に返す言葉はやっぱりいつものような調子で、少し強い調子に動じた様子はなく、それでも拒まれてるのかと思い、抱く腕を離そうとして、忘れてという言葉、続けて小さくなっていく言葉を聞き]んっ、ゲルダ、そう思ってた、か。[腕はやはりだいたままに]僕もうれしい、好きなゲルダとあえて。ゲルダは、ずっと忘れてって、何回くらい言ったの?10回?