……。
[マテウスと、ライヒアルトが戦うということで、興味本位にも程近い感覚でヘルムートが見物にやってきた]
ふ……。
こういうものには立会人というものが必要だろう。
不肖ながら、私がそれを勤めさせていただく。
ああ。
そう言えば、このような戦いには罰ゲームとやらが必須なのだったかな?
[なんか間違った認識を持っているようです。
ヘルムートは頭をひねると、ぽんと一つ手を叩いた]
―――そうだな。
確か近日中に、全校集会があったろう。
負けたものは、その場で、騎士として、男らしく、全員に聞こえるように、誰かに愛の告白をしていただくというのはどうかな?
ふ……負けぬのならば、容易いことだろう。